体調の変化
妊娠中の体と体調の変化
1.つわり
妊娠4~6週頃から12~16週頃まで続く、吐き気・嘔吐などの症状。
つわりの程度には個人差があります。
<心がけ>
・食べたい物を食べたい時に少しづつ食べる
・胃を温める
・気分転換
・におい対策(アロマの使用など)
・腹八分
うちのママの場合はいろいろなにおいがダメだったためマスクで対策などしてました。
つわりもひどかったため病院受診も行ないました。
※水分が摂れなくなる場合は受診しましょう。
2.便秘
ホルモンの影響で腸の働きが緩やかになるため、また大きくなった子宮が腸を圧迫することにより起こります。
<心がけ>
・規則正しい生活(朝トイレに行く、冷たい水を飲む、十分な睡眠)
・適度な運動
・食物繊維の多い食材や果物を摂る(根菜・海藻・こんにゃく・乳製品等)
・水分をしっかりとる
・※便秘がひどくなりおなかの張りや痛みにつながる場合もあるので、ひどい場合は主治医への下剤の相談をしましょう。
うちのママはうまく下剤もつかいながら便秘にならないようにコントロールしていました。
3.痔
子宮の重みにより肛門まわりがうっ血しやすいために起こります。
<心がけ>
・便秘を整える
・長時間の座位・立位を避ける
・入浴などで血行を良くし清潔を心がける
※痛みや出血等がある場合は、主治医へ相談しましょう。
4.頻尿・尿漏れ
子宮が大きくなること膀胱が圧迫され、また妊娠後期では胎児の頭が下がってくるので同様に膀胱が圧迫され、トイレが近くなったり(頻尿)、排尿後も尿が残っている感じ(残尿感)がすることがある。尿漏れは、妊娠によるホルモンの影響で起こる骨盤底筋群のゆるみも原因といわれる。
<心がけ>
・排尿を我慢しない
・外陰部を清潔に保つ
・骨盤ベルトの着用
※排尿後の痛み、排尿後すぐにトイレに行きたい感じ、残尿感が強いとき、発熱のあるときは膀胱炎の可能性もあるので、受診しましょう。
5.浮腫、手足のしびれ
ホルモンの影響で体に水分が溜まりやすくなることやおなかが大きくなることで静脈が圧迫され、足からの血液の戻りが悪くなり、血行が悪くなることで起こる。浮腫により神経が圧迫され、しびれが起こる。
<心がけ>
・塩分を取りすぎない
・上下肢のストレッチをする
・体を冷やさない
・足を高くして休む
・ビタミンBの摂取(豚肉、大豆、じゃがいも等)
6.妊娠線
妊娠による短期間での急激な体重増加・子宮の増大により、皮膚がひび割れてできる。乳房にできる人もいる。
<心がけ>
・体重コントロール
・オイルや妊娠線予防クリーム使用してマッサージをする
7.こむら返り
大きくなった子宮によって、足の血液循環が悪くなって、筋肉の疲れがたまり起こる。ミネラル・カルシウム不足とも言われています。
<心がけ>
・下肢のストレッチをする
・カルシウムを摂る
・足浴・入浴をして血行をよくする
・こむら返りが起きたら、片手で膝を押さえ、他方の手で足の指先を持って反らすようにする
8.おなかの張り
お腹が張って硬くなること。生理痛様の痛みを感じる事もある。
<心がけ>
・張りを感じたら座ったり横になり安静にする
・無理はしない
※安静にしても張りが続いたり痛みを伴う、または出血がある場合は病院に連絡をしましょう。
9.静脈瘤
子宮が大きくなると下肢の血液が心臓に戻りにくくなるため、ふくらはぎ、外陰部などの静脈が青く膨らみ、瘤のように見えたり、血管が蛇行して見えたりする。痛みを伴う場合もある。
<心がけ>
・長い間立ち続けないようにする
・休むときは足を高くして休む
・弾性ストッキングを着用して圧迫する
10.腰痛・恥骨痛
子宮が大きくなることにより、腰や恥骨に負荷がかかる。また、骨盤の関節がお産に向けて柔らかくなるために起こる。
<心がけ>
・骨盤ケアで緩和
・姿勢を良くし、重い荷物を持つ、長時間の同一姿勢を避ける
・3cm程度の高さの靴を履く
・寝具は硬いものを使う。仰向けに寝るときは、膝にクッションを置くと腰の周りのうっ血がとれ不快感が和らぐ
11.息切れ・動悸
妊娠がすすむにつれて大きくなった子宮が横隔膜を押し上げて、肺や心臓を圧迫するために息切れを感じる。また、血液量が増え、心臓が全身に血液を送り出す回数も増えるため動悸が生じる。
<心がけ>
・楽な姿勢をとって休む
・睡眠が妨げられる場合は頭・肩・背部を枕やクッションで支えて寝る
12.おりものの増加
妊娠中のホルモンによる影響でおりものが増える。また、妊娠によって膣粘膜の抵抗が弱くなり、膣炎になりやすい。
<心がけ>
・外陰部の清潔を保つ
・熱いお湯や石けんは避け、流水で洗い流す。
※白いチーズ様や黄色のおりもの、外陰部のかゆみがあるときは医師に相談をしましょう!!
おわりに
妊娠中は喜びも苦しみも、夫婦で分かち合い、理解し合うための時間です。
夫婦で妊娠期間をどう過ごしたかで出産・育児が変わると心得ましょう。
大変なことも多いですがマタニティライフを楽しみましょう。